＿＿BlueRaven＿＿2

第六十七羽 ページ22

＿部屋＿

貴)数日間、よろしく。

雪)あ、はい。

貴)荷物だけど…この辺でいいか？

あたしは隅にスポーツバッグを置く。

妙にでかいけど気にするな、ライフルが入ってるだけだ←

雪)ああ、はい。
じゃぁ、僕はこの辺に。

貴)？別に一緒におけば…

雪)一応、異性ですから。

貴)別にいいのに。

雪)僕がだめです。

貴)そか。
３０分、経ったら教えてくれ。
上にいるから。

雪)うえ？

貴)屋根

雪)あ…はい。

貴)あと…燐に伝えといてくれ。

雪)兄さんに？

貴)ああ。

＿屋根＿

貴)・・・１、２、の、３！

パチンッ

ぼぅッ

紅い焔が手についた。

貴)…なんかやっぱ青いのと違うよな…

前から思ってた。

今までの普通の紅い焔と、燐の青い焔。

燐)おい！

貴)やっぱ来たか。

ギュッと手を握り消火。

燐)ったりめーだ。

貴)シュラ姉は？

燐)寝るって。
アイツも上一級だしって。

貴)そ。

燐)なぁ、なぁ、もう一回さっきのやってくれ。

貴)ん？ああ…
行くぞ？

燐)ああ！

貴)はいッ

パチンッ

ぼぅッ

燐)おおー

貴)・・・

燐)お前、普通の焔も出せるんだな！

貴)いや、元々はこれしか出せなかった。

でも、燐と再会してもしかしたら…
と思ったら案の定だ。

この手が「青焔の手」と呼ばれる所以。

それが、燐の焔だ。

燐)へぇ・・・

貴)なぁ、お前の焔、出してくれないか？

燐)ああ、いいぜ。

燐が小さく焔を出し、あたしはそれを受け取る。

貴)ありがと。

そして軽く握って、大きく開く。

ブワッ

燐)うわ！焔が大きくなった！？

貴)扱い方は…普通の焔と変わらないな。

でも・・・何か違うんだ。

自在に、焔を大きくしたり、小さくしたりして見る。

自然に会話がなくなり、二人とも黙り込む。

しばらくして突然

燐)・・・A。

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