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3. ページ4
「あれ？ちょっと……どこ行くの」
百瀬の話が終わってすぐ、あたしはパソコンの電源を切ると帰り支度を整えていた。あと数分で仕事も終わるし、少し早く切り上げたところで文句は言われまい。
「何処って、文句言いに行くのよ。前に言ったじゃない、噂をどうにかしてくれそうな人がいるって」
百瀬はしばらくきょとんとしていたようだが、やがて「いた、かなぁ……？」と呟く。この話をしてから一ヶ月も経っていないと言うのに、彼女の記憶力がなんだか心配になってくる。
「取り敢えず、鍵はパソコンの隣に置いておいたから、戸締りよろしくね。じゃ、あたし行ってくるから」
じゃあね、と手を振って図書室を出る。
「何よ、話が全然違うじゃないの。
尽きることの無い文句を言いながら、あたしは階段を降りた。
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作者名：さっく。 | 作成日時：2019年5月26日 20時
