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二つの分れ道。
俺らはここでいつも別れる。
「じゃあ、明日な。」
そう言って俺は右の道へ行こうとした。
「まって！」
その言葉に足を止め、振り向く。
「よかったら、さ…
写真、またくれないか？」
「いいよ」
「さんきゅ。」
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「ほい」
「ん。いつも貰っちゃってごめんな？
いいのか？」
眉を下げて見てくる岡田っちに、
俺は笑いながら
「ダメだったらあげてねーよ。」
と言った。
「助かるよ。」
じゃあな
そういって、その場を離れていった。
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家に帰って考えた。
俺は何が撮りたいのだろうか。
親に買ってもらった好きな写真家の写真集をペラペラとめくっていた。
「ほんと、いい写真だよな〜」
綺麗なだけじゃない、
魂がその写真の中に込められているような気がした。
…今の俺には、きっと撮れない。
これから先も、俺には撮れないのかもしれない。
周りを気にし過ぎている自覚はあるが、
そういう写真しか撮れなくなっているんだ。
…窓の外を眺めてみた。
オレンジと赤とが混ざって、凄く綺麗だ。
カメラに収めようと、レンズをとうしてみた。
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「え…」
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ｶﾞｼｬﾝ!
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「智ー？！！今の何の音？！」
母ちゃんが下で怒鳴っている
それさえも聞こえないくらい、
俺は動揺していた。
「見えない…」
カメラのレンズをとうしてみても、
…暗くて、
何も見えなかった…
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恋櫻(プロフ) - 珠櫻さん» ありがとうございます(><)しばらく更新をおやすみしているので、再開したらまた見てくださると嬉しいです (2016年11月30日 16時) (
レス) id: 007d624872 (このIDを非表示/違反報告)
珠櫻(プロフ) - 始めまして。お山の友情系とても面白いです。ちょい役の岡田君もかっこいいですね(笑)応援しています。 (2016年11月29日 16時) (レス) id: 479476fc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋櫻 | 作成日時：2016年3月21日 12時
