二郎ちゃんの難解な恋。1【ヒプマイ】 (ページ10)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:17,219 hit

二郎ちゃんの難解な恋-9 ページ10

二郎「は？…うん。」

なんて返せばいいのか迷って、すごい嫌なヤツになった気がする。

うん。はともかく、は？はないよなー…。
Aちゃんビビったりしてないかな？もし怖がらせてたら今度からめっちゃ優しく接するように頑張ろ…。

無言で飯食い始めてAちゃんがちらちらとこちらを気にしているのが視界の端に映る。

なんでそんな視界の端なのに分かるかってのは、そりゃまあ俺が普段Aちゃんを隠れ見るときに多用するから…要するに慣れだ。

「おい二郎…。は？て、さすがに…」ﾋｿｯ

二郎「うっ…わ、分かってるつの…」ﾋｿｯ

こいつにまで指摘され、思わず顔を顰める。

こいつは俺に呆れた顔で「せっかくのチャンスを。」と言った。

やっぱあれチャンスだったよな…。

せめてLINE交換とかしたかった。
このままじゃ、俺がAちゃんを嫌ってると本人に勘違いされたままかも知れない。

そうなると、自然とAちゃんに避けられる…？

誤解解かないと…。

二郎「あの、」

A「えっ？」

二郎「…さっき俺、イヤな感じだったよな…。ごめんな。」

A「……。」

…黙って、しまった。

もしかして、今更なんだよ！とか思われてる？
もう私は嫌いですけど、みたいな？

そっか…俺、もう無理なのかな。

A「怒ってないよ？」

二郎「…えっ？」

A「私こそ引かれたのかなぁって不安だったけど…怒るなんてしないよ…！」

よ…良かったああぁ！

いやいや俺がAちゃんのあの発言に対して引く？ないない。

むしろめちゃくちゃ嬉しくて、頬緩むの抑えてたから。

二郎「引くわけねーじゃん。」

A「ほんとに？嬉しい。」

上目遣いで見てくるAちゃんに、さっきから反応しまくってる。

…なにがとは言わねーけど。

A「ねぇねぇ。二郎くんのLINE教えて？」

はい、喜んで。

喜んでお教えします。

二郎「別にいーけど。」

うわあぁ…AちゃんのLINE…！

LINEとトプ画可愛いい！
あとで保存しよ。