竹寿司 ページ8
山本「あ。1回荷物をウチに置いて行くから寄っていいか?」
A「うん。もちろん。」
そんな会話をして、山本くんの実家である竹寿司に着いた。
何やら中が騒がしいが…食い逃げがどうたらって。
ガラッ
山本「親父〜ただいま…ツナ?」
A「ツナ?」
沢田くんが来てるの?
珍しい、山本くんに用事でもあったのかな。
ひょこ、と山本くんの背中から横に出て中を覗くと山本くんの親父さんとおもしき人と、その前に正座して泣いている沢田くんがいた。
え、ええ?どうしたの沢田くん。
沢田「や、山本〜!Aちゃん〜!」
そんな神様見るような目で見ないでくれ。
「ん?タケシ…知り合いか?」
沢田「こ…ここって山本んちのスシ屋だったの!?」
山本「親父、こいつ俺の同級生の…」
「なんだそうか!だったらケーサツ呼ぶ訳には行かねーな。」
A「警察?」
山本くんのお父さんに話しを聞くと、外国人のお姉さん、牛柄と黒スーツの小さい子2人で来店した沢田くんたちが沢山ネタを食べていたんだと。
で、いざ会計のときになにも払わずに出ようとしたから怒ってたと。
そして、沢田くんから事情を聞くと沢山食べるだけ食べたら自分以外の3人が逃走してしまい、てっきりリボーンくんが払うと思っていて無一文だったらしい。
山本「ハハハッチビ達に騙されるかよふつう。」
沢田「そんなこと言ったって…」
A「でも実際されたら青ざめるよね。」
沢田「本当そーなんだって!」
「そっかぁ〜タケシのマブダチか〜。それなら話は変わらぁな。」
そう言いながら湯のみに入ったお茶を持ってきてくれた。
さっきの怒ってる人相は怖かったけど、こうして笑ってると良い人だなぁ。
「さっきの分はおっちゃんが奢ってやるよ。」
沢田「本当ですか?!ウニやトロまで!?」
「おう!タケシが世話になってるみてーだからな!」
うわぁ。超良い人だ…。
ここって職人さんが目の前で作ってくれる回らない寿司屋…つまり敷居が高いお店でしょ。
それなりに値が張るだろうに。
沢田「ありがとうございます!(さすが山本のお父さん!なんて良い人なんだ!)」
「ただしだ。」
…??
山本くんのお父さんはそっと後ろを指さした。
「あの分は払ってくれよ。」
沢田「んな゙ーーーーっ!!」
そこには例の食い逃げ3人組がケースに入った食材をむしゃむしゃと食い散らかしていた。
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ヴィジリア(プロフ) - お帰りなさい!!!とても楽しみにしていました!!久しぶりの更新も相変わらず面白くキュンキュンさせてもらってます!!!戻ってきてくださってありがとうございます!! (2019年8月7日 21時) (レス) id: 93a99db6fc (このIDを非表示/違反報告)
paru(プロフ) - はじめまして!リボーン夢はなかなかないので、感謝してます(*´▽`*)!!これからも体に気を付けて頑張ってください!!夢主とリボーンのいちゃいちゃ期待してます( *´艸`) (2019年8月7日 11時) (レス) id: 2243ff9149 (このIDを非表示/違反報告)
リドル(プロフ) - ななさん» ただいまです!更新速度を早めるためにいろいろ案を練ってますので期待に添えられるよう頑張りますね。 (2019年8月7日 1時) (レス) id: c21a3c5560 (このIDを非表示/違反報告)
リドル(プロフ) - Mariroさん» 更新再開しました!お待たせして申し訳ありません。リボーンくんとはこれからどんどん恋人らしい会話(強制的)になると思うので楽しんでくださると幸いです! (2019年8月7日 1時) (レス) id: c21a3c5560 (このIDを非表示/違反報告)
リドル(プロフ) - ゆいさん» お待たせしました!ご期待に添えられるよう頑張ります! (2019年8月7日 0時) (レス) id: c21a3c5560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リドル | 作成日時:2019年3月14日 18時