お隣の推し様の世話役になっていた件【紫】

#14 ページ15

そう言ってベランダを後にする。

「あれ、ベランダ居たの？」

もう既に服着替えたあとだったー！

「待って待って待って！花蓮！！私も行くから待ってて！」

10分なんとか時間稼がないと！！

「そんなに焦んなくても……別にいいのにー」

「わ、私も一緒に行きたいの！ね！？」

私は部屋に入ってボタン付きのワンピースを出す。

10分間着替えで潰すとか？いや、急いで着替えたら3分で着れる。

さっきの時間から約1分。あと6分潰すにはどうすれば……。

私は考えながら寝間着を脱いで着替えにかかる。

「ちょっとAー、時間かかりすぎー私前で待ってるよー？」

待ってダメダメ！！まだ！！

私は急いで服を着てドアを開けるともう玄関にいる。

待って！！と声をかけようとしたが私は足をもつれさせてコケたときには。

もう扉を開けてた。

あ、ごめんなさい……終わりました。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ！？」

……流石リスナー……目の感じとかで気づいてしまったか。

「姫河さん！？」

彼の声が聞こえて私は聴こえるように言った。

「ごめんなさい！！」

「待って！A！説明して！」

私は立ち上がろうとすると足を捻ってしまったみたいで立てなかった。

「痛っ……」

そのとき私の部屋を覗いた彼が私に駆け寄ってきてくれた。

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