お隣の推し様の世話役になっていた件【紫】

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仕方なく私の家に泊めることになったけど。

「ベッドは家主が使って使って！泊めてもらうだけでありがたいから！」

一応そうゆうときのために布団は1つあったんだよね。

当たり前ながら推しが隣に住んでるとは思わなかったから。

「いちごちゃん、1週間よろしくねー」

いちごは花蓮にも何度か会ってるから慣れてるしよかった。

あとは隣の推しと会わないようにするだけだ。

あ、でも花蓮ライブとかは行ったことないって言ってた。

声を聴かなきゃワンチャンイケるのでは……？

「お隣さんとかトラブルないの？」

「う、うん、優しい人だよ」

うん、嘘は言ってない。

「へー、確かに静かだし騒音トラブルとか無さそう〜」

そりゃ防音シートとか貼ってるだろうしね。

「そういや明後日公式生放送じゃん」

そういえば今日金曜だった。バレる確率高くね？

ベランダ出たらバレるくね？

「じゃ、私は寝るね！」

こっちはバレないかヒヤヒヤしてるのに……まぁもう夜も遅いけど。

私はどうも寝る気になれずそっと部屋を抜け出して夜風に当たりにベランダに出た。

星の光と街灯などの光……。意外と光がつくところもあるもんだな。

「あ、こんばんは」

昨日もあったなこの展開。ていうか今はいいタイミングだ！

「あの、ちょっと相談なんですけど実は今リスナーの友達来てて！」

「ちょっと待って！なんで承諾しちゃったの！？」

仰る通りです……。

「持ってないすとぷりのグッズに釣られて……」

「それ言われると言う言葉がないなぁ」

それから色々と話して1週間極力顔を合わせないようにしよう。

そういう決断になった。

家出る時間早めたり、帰る時間遅めたり。

家出る時間早めるのは私。帰る時間を遅めるのは彼。

これでバレなければいいのだが。

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