【H×H】今夜、貴女を盗みに参ります。【クロロ】

2.昨晩 ページ4

アルス「…お嬢様、メアリーから聞きましたよ。昨晩のこと。」


“昨晩のこと”
そう聞いて、私は水の入ったコップを落としそうになった。


A「え…あ、メアリーに?…そう、なの…。」


メアリー、というのは
私の家のメイドのこと。


アルス「また誘拐…されかけたのでしょう…?」


A「…ええ。」


そう。
アルスの言う通り、
私は昨晩誘拐されかけた。


実は、私には謎の能力というのがあって、それに興味を持ったマフィアに狙われている。


誘拐されかけたのは、
今回が初めてじゃなかった。

メアリーは念能力というのが使えるため、一生懸命に誘拐犯を追い払ってくれた。


アルス「メアリーが居たから良かったものの…!!カーテンを開けてお休みになられるのはもう止めてください…!」


『お願いですから…』


彼は、消え入りそうな声で言った。


A「…そうだよね。ごめんなさい。私が誘拐されたら、アルスやメアリーに責任が問われるものね。」


アルス「…ッ…そうではなくて…!!」


A「気を付けるから、安心して。…ね?」


私がカーテンを開けて寝るのにはちゃんと理由がある。



最近、夜の11時を過ぎた頃になると、青いピアスを付け、額に包帯を巻いた青年が窓の下を通る。


私はその男性に、一目惚れをしてしまったのだ。


キリッとした表情の中に、どこか切なさがあり、なんといってもとても素敵な目をしていた。


私はその人を見るために、毎晩カーテンを開けて寝るのだ。


でも、アルスにこんなにお願いされてしまってはもうカーテンを開けて寝ることは出来ない。


私の恋もここで終わりだろう。


アルス達に迷惑が掛かるのは、
私も辛い。


A「アルス…もう、行っていいわ。」


アルス「…はい。お嬢様。」


アルスは、どこか寂しげだった。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

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