11.父 ページ13
ｺﾝｺﾝ…
扉がノックされた。
アルスか、メアリーだろうか。
「A、パパだよ。入ってもいいかい?」
A「お父様…どうぞ。」
珍しく、お父様だった。
…ここのところ忙しいのか、
最近お父様はあまり会いに来ない。
A「どうか、なされましたか?」
正直、今は
お父様と話す気分ではない。
一人になりたかった。
父「いやなに、最近お前に構ってやれんからな。たまにはゆっくり話そうと思ってね。」
A「やだお父様ったら。私、もうそんな子供じゃないわ。構ってもらえなくても全然大丈夫よ(苦笑)」
父「そうだな…いつまでたっても子供のままではいられないからな。調子の方は、どうだい?」
A「最近は大丈夫だけど…今は少し、辛いです。」
『辛い』
お父様にはあまり心配をかけさせないようにしないといけないのは分かってる。
でも、甘えてしまう自分がいた。
父「…そうか。すまない、無理をさせて。なかなか、お前の謎の能力…謎の病を治せる医者が見付からないんだ…」
A「大丈夫ですよ。ポジティブなのが私の取り柄ですもの。」
本当は怖かった。
少し強がってしまった。
父「最近、な。新しい人を雇ったんだ。パパと一緒にお前のことに必死になってくれているとてもいい人だ。だから…」
A「心配するな、でしょう?」
父「あ、ああ…」
A「お父様。私、お父様のことも信じてるわ。だからね、心配なんてしてないの。お父様も、安心してお仕事をして良いのよ?」
私なんかに、
構ってる暇ないでしょう?
父「…ああ。ありがとう。」
A「私はそろそろ休みます。お父様も、お戻りになった方が良いわ。」
父「うむ。そうするよ。…A、何かあったらすぐ助けを呼ぶんだ。アルスでもメアリーでもいい。お前を狙っているのは、とても危険な奴等なんだからね。」
A「…分かっていますわ。」
父「それなら、良いんだ。それじゃあな。」
お父様は部屋を出ていった。
私が本当に一番助けてほしい時に頭に浮かぶのは、きっとお父様だ。
でも、きっとお父様は私がお父様に助けを求めることを拒んでいる。
ポジティブなはずの私の思考回路は、
イル君が部屋を出ていってからというもの、かなりネガティブに変わっていた。
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西 - この方角に福があるはずです
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アサ - 頑張ってください！！応援してます！！ (2018年10月20日 23時) (
レス) id: 3701c6ec7f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー - 最高です！私も、志望校、ハードル高いので、共感します。勉強、頑張って下さい！めっちゃ応援してます。 (2018年3月3日 15時) (レス) id: 78e66cc676 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - 受験頑張ってください！！ (2018年1月24日 16時) (レス) id: a305f34982 (このIDを非表示/違反報告)
Яay.(プロフ) - クラピカさん» ありがとうございます!!頑張ります! (2018年1月22日 12時) (レス) id: 536ee89bad (このIDを非表示/違反報告)
クラピカ - ずっと待ってますよ！後悔のないように精一杯やってコーーーイ！ 応援してます！ (2018年1月4日 3時) (レス) id: 423cdf7227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Яay. | 作成日時：2017年12月10日 22時
