【H×H】今夜、貴女を盗みに参ります。【クロロ】

10.感情 ページ12

ー イルミside ー

一方的に言いたいことを言うだけ言って、俺はAの部屋を出た。



やってしまった。


Aを傷付けたかもしれない。




Aが言っている一目惚れをした、という男。



そいつはきっと、クロロだろう。



Aはクロロを幻影旅団の団長としての状態でしか会ったことがない。


クロロは素の時とかなり見た目が変わるから、分からなくても仕方がないのかもしれない。



でも、いくつか、腑に落ちないことがある。



まずひとつ目。









　









　









　









それは、俺がAに対して“恋”という感情を抱いていること。


実のところ、
俺はAがずっと好きだった。


それは今も昔も変わらない。



そんな彼女が、頬を紅潮させ、現在進行形の初恋を語るのだ。しかも相手はクロロ。



正直、クロロを殺したいほどだった。



しかし、生憎Aは初恋の彼がクロロだとは気付いていない。



俺が言わなければ気付くこともないだろうし、素のクロロと彼女が出会うこともないだろう。



つまりはだ。



『俺が黙ってさえいれば、


Aの恋は
終わってくれるかもしれない。』


そんな考えが頭をよぎる。


俺はいつからこんな感情を抱くようになったのだろうか。









そして二つ目。



クロロは、何故素の状態でアリエステラ家の敷地内に毎晩同じ時間にいるのか、だ。



これは探る必要がある。




俺の為にも、Aの為にも。




俺の中には、
いくつもの黒い感情が渦巻いている。

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ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

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