12.緊張の糸 ページ12
(人1)side
私はめいちゃんの指示どおり外に出ず玄関で縮こまっていた。
よくよく考えたら知らない人が自分の家の前で待っているなんて怖すぎる。
冷静になると本当に怖いことだと再認識すると自分でもわかるくらい鳥肌が立って体がぶるっと震えた。
?「〜〜〜ち〜」
めいちゃんかな、と思いのぞき窓を覗くと知らない男2人とめいちゃんが話しているところだった。
耳をよく澄ませてドアに耳を当てると突然めいちゃんが思いもよらない言葉を発した。
め「ここ、俺の彼女の家なんですけど。誰なんですか?」
思わぬ発言に顔が赤くなるのがはっきり分かった。
私は恥ずかしさのあまりスマホの録音を消してもう一度のぞき窓から様子を見た。
すると何があったのだろうか。男2人は逃げるように帰っていった。
(人1)「え...?」
私は少し目を疑った。めいちゃんが悲しそうな顔をしていたのだ。
何か言われたのかなとも思ったが今はそんなこと考えてる余裕がない。
め「(人1)ちゃーん!もうあの男の人どっか行ったから安心して〜!」
といつも通りのめいちゃんの明るい声が聞こえた。
ほっと胸をなでおろしドアを開ける。
すると突然めいちゃんが私に抱き着いてきたのだ。
(人1)「ありがとう。ほんとありがとう。」
私は頭が真っ白になりつつも心から感謝の気持ちを伝えた。
めいちゃんは少し驚いたように目を見開いたが私の顔をみて微笑んだ。
そして私より15センチ以上は高いめいちゃんはふわっと私のことを包み込んでくれた。
男の人のにおい、少し居心地がよくて、何か緊張の糸が切れたように全身から力が抜けた。
めいちゃんは「よく頑張ったね。」そう言ってくれた。
ああ。ほんと好きだなぁ...なんて柄にもない乙女チックなことを考えてしまった。
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_RAPIMARU_(プロフ) - 葉月のラフィア@FF同盟テスト滅べ教信者さん» ありがとうございます...!! (2020年8月1日 18時) (レス) id: 7020507db5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月のラフィア@FF同盟テスト滅べ教信者(プロフ) - _RAPIMARU_さん» ブライトサイン、良い曲ですよね〜!曲から物語をつくるって大変だと思いますけど、頑張ってください!(*´ω`*) (2020年8月1日 14時) (レス) id: 8162f792d8 (このIDを非表示/違反報告)
_RAPIMARU_(プロフ) - 美雨さん» ありがとう〜!! (2020年7月31日 22時) (レス) id: 7020507db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:_RAPIMARU_ | 作成日時:2020年7月29日 2時