もう、見苦しいよ ページ6
｢ああ、もうバカね｣
｢あ？｣
｢私のお金は私の物だけど、
私の契約はあんたら全員の契約なのよ｣
得意げなナミさんに、え、じゃあ私も行かなきゃじゃん。ゾロくんさっきの言葉謝ってよねって思ったけど、ゾロくんの顔が怖かったのでやめといた
ふたつも年下なのにこんなに怖いことあるの？
私がビビリなだけかもしれないけど。
｢どこのガキ大将の理屈だ！そりゃ！！｣
｢何よ。ちょっと斬ってきてくれるだけでいいのよ｣
｢俺は使われるのが嫌いなんだ。あのアホコックと違ってな｣
だから私の事、その、パシリみたいに扱ったりするの？
水取ってとか酒持ってこいとか。
いや、私もやってしまうからその、アレなんだけど
そう思われてたのかな
一人で考えて一喜一憂したり、忙しいよね、ほんとに。
｢そんなこと言って、あんたアイツらに勝てないんじゃないの？｣
｢なんだとてめえ、もう一遍言ってみろ！！！｣
｢そんなこと言って、あんたアイツらに勝てないんじゃないの｣
｢綺麗に言い直してんじゃねえよ！！｣
｢ちょっと忘れてない？あんたは私に借りがあるのよ｣
｢あん？ねェよそんなもん｣
｢ローグタウンで刀を買いたいって言うから貸した10万ベリー｣
ん？
500万ベリーあるよ、私……エ、足りたじゃん！
ナミさんにギロっと睨まれて、またシュンとしてしまう……。
もう私このふたりの会話聞かない方がいいんじゃ？
｢あれは10万そっくりそのまま返しただろうが。
刀は貰ったから金は使わなかったんだ｣
｢だけど、返すときは3倍。
つまり30万ベリー返すって約束だったじゃない｣
｢その日のうちに、そのまま10万ベリー返したんだからいいだろ？｣
｢ゾロくん、見苦しいよ｣
｢ナミさんの言うこと、聞いといた方がいいと思う。
あとが怖いよ｣
｢あとが怖いってどういう意味よA｣
｢ヒッ……！
いや、えと、そのぉ……えへへ｣
｢そんな可愛く笑ったって誤魔化せないわよ！｣
｢えへへ、ゾロくん。
ゾロくんは約束のひとつも守れないの？どんなことしてでも守ってくれる男の子だと思ってたよ。｣
｢〜〜〜ッ！行けばいいんだろ行けば！｣
｢そうよそれでいいのよ、私の言うこと聞けばチャラにしてあげるんだから｣
Aもナイスというナミさんにすこーしだけ罪悪感。
｢テメェろくな死に方しねえぞ｣
｢そうねえ、私は地獄に落ちるの｣
｢クソッタレが！！！！｣
とダッシュで駆けてくゾロくん。
なんか、悪いことしちゃったよね
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作者名：らむち。 | 作成日時：2023年1月23日 12時
