八年前の推理(2) ページ10
咲凛「山尾さんにとって、冬馬さんを気絶させて車に乗せるのは簡単だったはず。そのまま車を走らせたのは冬馬さんをどうするか決めあぐねていたから。だけど、雪でタイヤをスリップしてガードレールにぶつかったときに見られたのよ。気がついた冬馬さんに強奪したダイヤが飛び散るところをね。」
光彦「じゃあ、ダイヤモンドダストを見て何かを思い出しかけたのは・・・。」
元太「本物のお宝だったんだ!!。」
天馬と信助がえぇぇぇぇぇ!?と叫ぶ。
コナンは再び頷いた。
コナン「宝石を見られた以上、山尾さんの気持ちは決まったはずだ。もう殺害するしかないと思った山尾さんが車を停めたそのとき、冬馬さんはドアを開けて外に飛び出したんだ。そして雪が降りしきる中必死で逃げ、足を滑らせて崖から落ちた・・・。山尾さんは崖の下で動かない冬馬さんを見て車に戻り、おばあさんの家に向かったんだ。」
天馬「それじゃあ宝石はそのおばあさんの家ってこと?。」
信助「どこに隠したの?。」
凛介「教えて教えて!!。」
咲凛はフッと笑う。
咲凛「そうね、山尾さんは村役場で昔の家の位置をチェックしてたしね。」
灰原「自首したのは数年で出てこられると思ったからね。」
咲凛「ところが思ったより重い罪になり、その間に村はダムの底に沈んでしまった。宝石を取り戻すためにはダムの水を全部抜くしかない・・・。」
歩美「水を?。」
元太「抜く・・・!?。」
咲凛の言葉に二人は驚き灰原が険しい顔をした。
灰原「だから式典を狙った・・・。」
光彦「どういうことですか?。」
灰原「ダムの職員も式典に参加するからよ。」
コナンと咲凛はロッジで会った職員の言葉を思い出す。
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