小さくなった中学生探偵は元二重人格6【イナズマイレブンGO×名探偵コナン】

険悪でも理由はあるもの ページ31

〜咲凛side〜

８年振りの再会、一見周りから見たら感動の再会という言葉が合うかもしれないが、この五人はそうとも言えないらしい。
ひき逃げ事故の話しを聞き、そこのところだけ険悪モードになった。
こう考えると、私も人のこと言えないかもしれない。
夢香の人格があったとき、雷門中の入学式で再会した京介ともしばらくは険悪だったし、ホーリーロード第2回戦白恋でのことも、豹牙君と再会したときも険悪だった・・・というかどっちも主に夢香の人格とだけど。
想像してたのと全く違う彼らの再会を見て、子供達や天馬君達はショックでうつむいている。

小五郎「さあ、もういいだろ。部屋に戻るぞ。」

子供達を見た小五郎さんが言って博士もそうじゃなと頷く。

阿笠「これ以上皆さんの邪魔をしては・・・みんな、部屋へ戻ろう。」

蘭「そうしよ、皆さんお邪魔しました。」

蘭さんが氷川さん達に頭を下げると子供達を促して階段へと向かった。

円堂「みんな、俺達も戻るぞ。今日は部屋に戻って解散だ。」

全員「はい。」

円堂監督に言われ私達も部屋へと向かった。
私は去るときに冬美さんをチラリと見た。

剣城「冬美さんにも、何か事情があるみてぇだな。」

咲凛「人間、誰しも事情を抱えるもの。深追いしないのが得策だけど、状況によってしなきゃいけないときもあるわ。」

剣城「今はそのときじゃねぇってことか？。」

咲凛「えぇ・・・今はね。」

私は京介と話し頷きつつも、五人の様子を見ていた。
階段を上がり廊下まで来るとここからは男子と女子に分かれる。

葵「私達女子はこっちね。」

天馬「俺達はこっちで分かれることになるね。」

黄名子「みんなおやすみやんね。」

凛介「みんなおやすみなさーい。」

凛介が私にしがみつきながら言う。

剣城「凛介、お前はこっちだ！！。」

京介が凛介を捕まえて連れて行きながら言う。

凛介「ママと一緒に寝たい。」

剣城「子供でもダメなものはダメだ。」

何か一瞬京介が父親らしいと思った自分がいた。

大人になっても変わらない関係を→←八年振り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す