痛覚_ 3rd_【僕のヒーローアカデミア】 (ページ13)

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第2種目:騎馬戦

『騎馬、戦…』

なんとなくだがどうゆうのかは分かる。
だけど組み方までは覚えてないぞ…。

『(しかも障害物競走の順位ごとに点数が決まってるからそれも考慮して組まないといけないのか…)』

持ち点が高い人と組んでキープし続けるか。
それともあえて低い人と組んで捨て身で奪いに行くか…。

『(でもキープし続けるのも大変だし、後者はリスクが高い…)』

うぅ…とりあえず有利な個性を持ってる人を見つけないと。

キョロキョロと周りを見渡せばある光景をみて思わず顔が緩んだ。

『みーっちゃった』

私はこの人に“掛けてみる”ことにした。

.

『ねえ、一緒に組まない？』

「…お前は」

『あ！私騎馬の組み方わかんないから教えてね』

「は？てか質問に」

『私さっき見ちゃったんだけど、君の個性って精神操作系かなんかでしょ？』

「！…それで？」

彼は挑発的な笑みを浮かべる。

『私は共覚A、個性は』

「知ってる。元から誘おうと思ってたんだ」

『(誘う、ねぇ…)』

もう嘘つく必要ないと思うけど？

『よろしくね、ペテン師くん』

彼に向けて手を差し出す。

「その呼び方やめろ。俺は心操人使だ」

彼が私の手を握り握手をした。

つまり、“交渉成立”を表す。

私達はどちらともなくニヤリと笑った。