36粒 ページ37
全員がバスに乗車し、数分後。
とてつもなく眠い。
午後の暖かな日差しがバスの中に入ってきてちょうど私をぽかぽかと照らしている。とりま眠い。
でも移動の時間などに寝ると体が起きるのに時間がかかるから良くないと友達から聞いたことがある気がする。気のせいだったか…？
そこら辺はあまり覚えていないが、まあ特に気にすることでもないだろう。
それにしても眠すぎる。
流れる外の景色をバスの窓越しから眺める。
意外と時間かかりそうだな。なんて思いながらただただぼーっと眺めていた。
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「………派手ではねーけど、共覚の個性もすげえよなー！」
「確かに！でも、どんな個性なんだろう？」
「相手に自分が感じた痛みを共有させることが出来るって聞いたことがあるわ」
「しかもその痛みを倍にすることも出来るらしいぜ！」
「ほぼチートじゃねぇか!!」
『…そんなことないよ』
どうやらいつの間にか寝ていたようだ。
ガヤガヤと話をしている声で起きるとちょうど私の個性の話をしていた様だ。
「あ、ごめん起こしちゃったか？」
『ぜんぜん大丈夫〜…』
欠伸をしながら返事をする。
『私の個性にもね、色々難しいところがあるんだよ！
例えば、
うっかり加減を間違えると痛みに耐えられなくなってその人は死にます。
…とかね。』
他にも発動条件なんかもあるよーと、ヘラりと答えるとみんなの顔が少し青ざめている。ごめん。脅かすつもりはなかった。
「やっば…。お前の個性えぐいな」
『そお？みんなもそんなもんでしょ。
頑張ればいつだって人1人殺せちゃうんだよ』
「「「…」」」
『……や、なんかごめん…。こんなに暗くするつもりなかったのに…！
とりあえず何が言いたいかって、私の個性にも弱点はあるよーってことが言いたかった！』
「…チートではないと？」
『もちろん！まあ、弱点はまだみんなには内緒だけどね！』
そもそも教えるのかすらわからないが、いつかは教える日が来るのだろう。それまでは言わなーい。
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あいこす(プロフ) - 雪女さん» 読んで頂きありがとうございます！出来るだけはやく更新できるよう頑張ります！ (2018年4月9日 16時) (
レス) id: 6bbd51703c (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 続き頑張って下さい！応援してます！ (2018年4月9日 0時) (レス) id: 7ecdf95431 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいこす | 作成日時：2018年1月20日 0時
