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(場地サイド)
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あのまま、猫を抱えたAと一緒にAの家に来た。
Aの家に千冬と一緒に来た日以来。(前作一話参照)
「オレ着替えるからコイツのこと見守ってて」
そういって俺の膝に猫を置いて、タンスの中から別の服を取り出す。
俺の目の前で着替え出すA。
…え、俺の前で着替え出すA???
「まてまてまてまてまて」
「ん?何、どーした?」
上裸の状態で俺に話しかけてくる。
幼馴染みの上裸とか普通はまじまじと見ないから分からなかったけど、ぱっと見すげえ薄い体なのに腹筋に薄く線が入ってる。
「…なんでもねえ、早く上着ろよ」
目を逸らせば俺の方に近寄ってきて目の前にしゃがみこむ。上裸のままで。
「ケースケくんえっちー!!
えっちすけっちわんたっちー!!」
「ガキかおまえ、いいから早く上着ろよ風邪ひくだろ」
「ばっかだなー、八月だぜ?風邪なんてひかねえよ」
何コイツ、腹立つ。
なんて思ってる間にAは服を着終わって俺の膝から猫を奪っていく。
「コイツの名前どうしようかな、ケースケに似てるからけーすけにしようかな」
「俺の名前にするとか紛らわしいからやめろよ」
真剣に悩むAの前で、猫の顎下をなでてやる。
ごろごろと喉を鳴らして俺の手にすりよってくる。
かわいい、俺なんかよりAに似てるじゃん。
「コイツ雄だしかっけー名前がいいよなー」
眉間にシワを寄せてるA。
「おまえネーミングセンスねえから無理だろ、バイクの名前とかだせーじゃん」
「ライダーかっけーだろーが!!」
「はいはい、かっけーかっけー」
適当にあしらってられば、幼子みたいに頬をぷっくり膨らませる。
ほんとにガキみてえ、そこも好きだけど。
「拗ねんなって、ほら、一緒に名前考えようぜ」
つんつんと頬をつついて空気を抜く。
そっから一時間位名前考えるのにつきあわされた。
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もなかもなかじゃんぼ - ドロドロかー千冬のドロドロ見たことないから千冬のやつ見てみたいですね!性別は男で! (2021年12月11日 0時) (レス) @page19 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ういんぷ | 作成日時:2021年10月16日 16時