親友兼恋人【東卍】

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ラッピングされたネックレスを入れた紙袋(今後は紙袋と呼ぼう)を片手に、ケータイをいじりながら家路を進む。


前をしっかり見てなくて、知らない人と軽く肩がぶつかって。


「いッッッて〜〜〜〜〜〜〜、ウワ、骨折れたわ。

どうしてくれんの？？慰謝料もんだよなァ？？？」


…ウッワ、だる。


めんどくさいタイプの人間とぶつかってしまったようで、慰謝料を請求されている。


大柄な男二人組、見た目的に年齢は二十代くらい。


「軽くぶつかっただけなのに骨折れたんですか、骨粗鬆症ですか？

通院中ですかね、納豆食ったらいいらしいスよ？？」


「あ？ンだとゴラ、良いから黙って金払えや！！」

オレの顔面めがけて降りかざされる拳を難なく避ければ、薄く笑みを浮かべて男たちを見遣る。


相当腹が立っているのか、我を忘れてオレに殴りかかってくる。



ずっと避けてたんだけど、これ以上やってたらいつか怪我するし、ネックレスもゴチャゴチャになっちゃうから手早く済ませようと腹に一撃入れる。


ピクピクと身体を痙攣させる男を見て、もう一人の男は仲間を見捨てて走り去っていった。


腹殴った分は慰謝料払おうかな、なんて。


下がった気分を上昇させたくて、オレはとある人にメールを送った。








会う約束ができたから、急いで家に帰った。





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