親友兼恋人【東卍】 (ページ16)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:18,448 hit

45 ページ16

(場地サイド)

．

神社から急いでAを探して、約10分。

路地裏で座り込むAを見つけて、バイクから降りて近くに寄る。

小さく俺の名前を呼ぶAが可愛くて、格好付けた台詞を言う。

少し奥に視線を向ければ、血だらけの足。

まてまてまてまて、血が出過ぎててスゲェグロテスクな光景が広がってる。

「…っ、ケースケ！！！！！」

涙目で俺を見上げてるAに、場違い感半端ねえけどスゲェ興奮する。

「おーおー、どうしたんだよその足。
靴は？履いてなかったんかよ。」

「履いてたよ、下駄。
喧嘩に邪魔だから投げ捨てた、神社に落ちてなかった？」

「ハァ！？
言うのがおせーんだよ馬鹿！！」

「だって、オレドラケンに必死だったし。」

拗ねて頬を膨らませるA。

なんかそこら辺のクソガキみたいで可愛い。

「…オマエソレじゃ歩けないよな。
ちょっとワリィ、文句は後で聞く。」

横に回って、Aを世にいうお姫様抱っこをして俺のバイクまで運ぶ。

俺の心音がスゲェ五月蝿い、手を回されてる首が熱い。なんならAに触れてるところ全部熱い。

バイクの上に降ろして、俺もバイクに乗る。

「ちゃんと掴まっとけよ、今からドラケンのいる病院行くから。」

「…ん、」

顔見れねー…、

．