白い薔薇を君に (ページ10)

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『おまたせ！しました！』

「全然待ってへんっす。逆に早すぎっす笑」

『お待たせしちゃってたので…笑
っわ！なんか良い匂いする！』

Aさんは俺が思ってたよりもだいぶ
子供っぽい人らしい。
すぐふらっとどっか行ってまう

「うまそうっすね」

良い匂いがしてきたお店の前で
表に出ているメニュー表を眺めるAさん

『まだ、時間ありますか？』

「ん？あるっすよ」

『ご飯、行きませんか？』

「ぃゃっ...嫌ちゃうくて...その...」

『ん？』

下から見上げるその顔があざといの
わかってへんのかな.....

反則やろ.....

「俺でいいんすか？」

『うん。ダメですか？』

「ダメじゃないっす....」

『へへっお肉好きですか？』

「そりゃもう好きっす」

『確かこの近くに行きつけがあるので行きましょ』

「はい...」

ヒールをカツカツと鳴らしながら
お店まで案内してくれた

『ここです！』

「お、ここ聞いた事あるっす」

『すっごい美味しいんですよ』

Aさんが行きつけというお店についた

まさかこんな早くに飯行くことが出来ると
思ってなくてメニュー表を眺める
Aさんをボーッと見つめていた

『なに飲みますか？ふふっ』

「あ....お茶で」

『お茶？へへっそんな見ないで下さい。視線が...笑』

「いや...すいません。」

『適当に頼んじゃいますね。食べたいのあります？』

「おまかせで...大丈夫っす」

テキパキとメニューを注文していくAさん
店員さんとも仲が良いのか楽しそうに話していた

「よく、来るんすか？」

『しょっちゅう来ます笑』

Aさん行きつけのお店、
絶対メンバーに教えんとこ....
自慢したいとこやけど、絶対せえへん