白い薔薇を君に (ページ36)

今日:54 hit、昨日:50 hit、合計:50,629 hit

おまけ② ページ36

.

披露宴は白いバラメインで飾られていた

メンバーが余興をしてくれたり、
Aちゃんが手紙を読んでくれて
号泣してればそれにつられてる10人が見えて
側にいる人達がこの10人で良かったななんて思ったりもして

…絶対言わへんけど

ゲスト全員をお見送りし
ようやくタキシードを脱ぐ

「…っふぅ」

会場の待合室へ行けば先に着替え終わって
待っていた愛しい人の元へ行く

「おまたせ」

『お疲れ様だね』

「いやーめっちゃ泣いたわ」

『みんな泣いてるんだもん笑ビックリした』

「涙脆いからな〜あいつら」

会場を後にしようと思って駐車場へ向かえば
まだ車の前で雑談してる10人

拓「しおーん！」

奨「お疲れ様、汐恩」

蓮「めっちゃ最高やった」

「ありがとございます」

『お忙しい中ありがとうございます』

純「…いやぁ〜、、、良いね結婚式って」

めちゃくちゃ噛み締めたようなしわくちゃ顔で
余韻に浸っている純喜くん

翔「汐恩の事、よろしくお願いします」

『へへっ任せて下さい。一生幸せにします』

俺の横でふにゃふにゃと笑いながらそう言う
Aちゃんを見て俺が幸せにしたるわ、と手を繋いだ

『帰ろっか』

メンバーにまたな、と手を振って
2人でAちゃんの車へ向かう

「そやな、あのさ」

『ん？』

「これあげるわ」

後ろに隠しきれてないであろう花束を渡す

『へへっ嬉しい…これ何本あるの？笑』

「ふははっ数えてみ」

『1、2、3…』

と嬉しそうに数え出したから
持っていた荷物を後部座席に置き、
そのまま助手席へ乗り込んだ

『33！33本だった！』

嬉しそうな顔をしながら運転席に乗り込み

『どういう意味？』

とニヤリとした顔で聞いてくる

「意味はありません！」

『おかしいね〜中途半端な33なのに。意味ありそうだけど？』

「調べたら出てくるって」

『へへっありがと、私も同じ気持ち』

「意味知ってるん？」

『知らないけど同じ気持ちだもん。』

「ふははっなんやそれ」

照れた顔で俺の方を見るから
愛しい奥さんへキスをした

─生まれ変わってもあなたを愛すよ─

.