白い薔薇を君に (ページ4)

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今日はAさんのアルバムが発売された記念に
手渡し会がある

なんとそれに当たった俺＿＿＿＿

事前にマネージャーにしつこくスケジュールを
聞いていたからかこの日の午後少し時間があいた

当選者はたったの25人

バレたらまずいから帽子にマスクをして
手渡し会場へ向かう

「ふぅ....」

どんな大きいステージでも緊張しないけど
推しに会うとなると緊張はMAX

アイドル時代はLIVEで遠くから見ているだけの
存在だったからか余計に緊張が高まってくる

集合時間前に到着して整理券をもらい
列に並べば俺と同じような年齢の人や
おっさんしかおらんくて安心した

スタッフ
「それではこちらの方に移動お願いします」

ゾロゾロとついていけば順番に案内される

俺らのファンもこんな気持ちなんかな....

スタッフ「次の方どうぞ」

「...はい」

『っわ、こんにちは〜！お名前は？』

俺の顔を確認しようと下から覗き込まれ
名前を聞いてくるAさん

「っあ...し..しおんです」

『しおんくん？OKですちょっと待ってね...』

「(えっっっぐ....天使やん。)」

『ふふっいつもありがとうございます』

「 (いつも？いつもってなに？俺やってバレた？)」

『あ、握手、します？笑』

「っっっいや....俺がそんな、触れられないんで..」

『っへ？じゃーまた、会いましょう笑』

「っ....はぃ。ありがとうございます....｣

まともに話す事が出来ず終わってしまった