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一緒に住み始めて気付けば半年ほどが経つ
知ってるのは景瑚くんと拓実くんのみで
たまにどうなの？と聞かれるけど
とくに変わったのはお互いタメ口で話すようになったのと
Aちゃん、とようやく呼べるようになった事
ツアーやアジアツアーがもう少しで始まるけど
韓国に行ったりで毎日目まぐるしいほど忙しかった
今日は久しぶりに早く終わって
一緒にご飯を食べれそうで連絡しておいた
汐恩これから帰るな
車に乗りそのまま寝てれば家に着く
「ただいまー…あれ、？」
真っ暗な部屋
靴もないし
部屋に入ればキレイに片付けられたままのキッチン
どこにもおらんしLINEを開いてもさっき送った
メッセージは既読になってなかった
買い物、行ったんかな…
しかしいくら待ってても帰ってくる気配は無い
電話をかければ無機質な音が鳴るだけだった
…どこ行ったん
気付けば俺の部屋におるのが当たり前になってて
ずっと一緒にいれるもんやと思ってた…
おっていいよ、とは言ったものの
いつかは家を出ていくんかも…
嫌な事ばっかり考えていて
どうしよう、と項垂れていれば
ガチャっとドアが開く音がした
「…っ！」
『っうわ！』
玄関にいたAちゃんの顔を見て
思いっきり抱きしめた
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作者名：R | 作成日時：2023年12月28日 10時
