白い薔薇を君に (ページ21)

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Aさんが俺の家に来て数日が経った

必要最低限の荷物だけを俺の家に持ってきて
あれから毎日物件を探しに行ったり色々な手続きを
してるらしく忙しそうだった

ずっとこのままがええのに…

『あ、おかえりなさい』

「た、ただいま…」

このやり取りも何回もしてるのに
全然慣れそうにない。

家におるのが不思議で未だに自分の頬っぺを抓るし
目を見開いてAさんを見てまう

料理が上手いことは知ってたけどまさか推しの
手料理を食べれるなんて夢にも思ってなかった

今日も仕事から帰ればテーブルに
美味しそうなご飯が並べられてる

「うわっ、うまそ！」

いただきます、と手を合わせて2人でテーブルに向かい合い
んま！っと言いながら完食した

その姿を見てめちゃくちゃ笑ってて
かわいらしいその笑顔を見てまた俺も笑う

あぁ、俺幸せやな

「そいえば、家決まったんすか？」

『中々この時期空いてなかったりして、難しいですね笑』

「もうここおれば…良くないっすか？」

『っえ…』

こんな事が言えるのかと自分自身でもビックリしたけど
このまま一緒におりたい。って気持ちしかない

「俺は一緒にいたいっす……」

『いいんですか？』

「そりゃもちろん」

『汐恩くんがいいなら…』

こちらを見てふにゃっと笑う顔が可愛すぎて
隣に座っていたAさんをふわっと抱きしめた