白い薔薇を君に (ページ15)

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『あの、これ良かったら…』

そう言って紙袋を俺に渡してくる
碧海は自分はいない方が良いと思ったのか
そのまま楽屋へ戻っていく後ろ姿が見えた

「っえ？なんすかこれ、」

『誕生日ってこと、最近知って笑』

「え！いや、わざわざ俺に！？」

『大した物じゃないんですけど…あと、』

「ん？」

『お友達になったのに連絡先、聞くの忘れてて笑』

「え…いいんすか？」

『もちろんです笑』

ようやくLINEを交換して俺の友達に
立花 Aが追加された

『また連絡します』

「あぁはい、待ってます」

またねと手を振るAさんを見てから
携帯の画面に目を落とす

やっと交換出来た…

無意識に緩んでしまいそうな口元をおさえて
楽屋へ戻る

碧「お、なにもらったん？」

「……えぐい」

碧「え、なに？そんなやばいもの？」

「めっっちゃ、かわいかった」

碧「…………」

冷めた目で俺を見つつも、口元が緩んでるで？碧海