Dream Journey 《２》

Secret ページ20

、




〜拓実〜





珍しくAちゃんが体調不良で仕事を休んだ



今日は朝から男11人だけで
YouTubeのコンテンツを撮っている




蓮「Aいないとみんな元気ないね(笑)」


「そうっすね〜」


蓮「あれ？拓実も元気ない？」


「いないとなんかテンションが上がらないですね(笑)」


景「Aちゃん、大丈夫かな〜」





Aちゃんを気にしてるのか
みんなどこかボーッとしている





ﾌﾞｰｯ





震える携帯を見ればAちゃんからのLINE





【たくみー】




それだけだった




「なんやねん。」




【体調大丈夫？】



【むり。拓実の顔みたい】



【仕事終わったら行きますね？】




【早く終わらせて】




「いやいや、無理やろ(笑)」




携帯を見ながら1人でつっこんでたら前にいた
蓮くんに「にやけとるよ？」と言われてしまった





撮影は朝から夕方まで続きようやく車に乗り
家路につく





「俺ちょっとコンビニ行きます」



1人先に車を降り家の近くのコンビニに寄って
適当にゼリーや食べれそうな物を買っていく










ピンポーン




Aちゃん家の前まで来たけど応答がない...






「寝てる....？」



そう呟いた途端ガチャっと開いた




「お、起きてたん？」




『ん..寝てた...お疲れ様』







寝起きでもかわいらしいAちゃん、




「これ買ってきたけど、食べれるん？」




『拓実会いたかった〜....』




玄関に入ってすぐにぎゅーっとされる






「あかんあかん。ちょ待って？熱...何度なん？」




『微熱くらい....』




「寝てなきゃダメやん。」





手を引いて寝室のベッドに座らせる






いつもより目がとろんとしていて
ウルウルしてるのは気のせいだろうか





「体しんどない？」




『うん....大丈夫』




「なんも食べてないんやろ？食べる？」



『うん。』




そう言って渡せば食べさせて〜と甘えられる



いつだか俺が熱を出してAちゃんが看病してくれた日を思い出す。



かわいすぎやろ......



Aちゃんの横に座りゼリーをすくって食べさせる



『ん〜おいひい....』



「食べたらちゃんと寝て？」



『拓実もう帰るの？』



「俺仕事帰りなんやけど」


『そーだよね....』



「まだいてほしいん？」




そう言えば頷くAちゃん




「かわええ.....」


『ん？』




「なんもない(笑)これ捨ててくるな？」




空になった容器をゴミ箱に捨て、寝室へ戻る



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