【鬼滅の刃】鬼になんてなりたくない

＊＊鬼化 ページ12

小春 「呼吸.....やはりこのことはほかの方に頼んだ方がいいですね....」





小春さんは刀を使った鍛錬はとてもすごい....





現にたったの半年で私も一人前になれたくらいだ





でもなぜか.....小春さんは呼吸を使えないのだ.....





小春 「この近くだと水の呼吸.....いや、雷の呼吸も炎の呼吸もありかと.....」





せっかく小春さんとここまで来たのに.....ここにきて違う人に教わるのは......





(ガシャンッ！！！





その時、廊下から何かが割れる音がした





小春 「っ.....！！」





小春さんは急いで廊下に出た






小春 「初っ！！！」






初 「うぅっ....！！！」





スミレ 「....！！」





廊下には.....苦しそうに息をしている初ちゃんがいた





初ちゃんは自分の腕を強くつかんでいた.....血がにじむくらい






スミレ 「えっ.....」





初ちゃんの手をよく見てみると.....ツメが長くとがっていた





昨日切ったばかりなのに.....！？





小春 「初っ！！落ち着きなさいっ.....初っ！！」






初 「うっ.....がっ....！！！」





しばらく小春さんが初ちゃんの背中をさすっていると.....





初ちゃんは力が抜けたように崩れ落ちた





小春 「.........」





小春さんは初ちゃんを抱き上げて、そのまま布団に寝かせた






スミレ 「初ちゃん.....もしかして.....」






小春 「あの男.....湊はひどい鬼です......一人だけ生かしてっ.....希望を持たせたあげく3年でその希望はっ.....絶望に代わるっ.....」





スミレ 「っ.....」





そんなっ.....初ちゃんみたいな子供っ.....しかも女の子にも血鬼術を掛けるなんてっ......





小春 「初は....いつ血鬼術を掛けられたのは定かではありません.....でも.....鬼化が早く進んでいる.....もしかしたら近々.....」





初ちゃんっ......






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〜数か月後〜





小春 「いただきます.....」





スミレ 「っ....いただきます」





あれから数か月.....初ちゃんは部屋から出なくなってしまった





ご飯のときも一緒に食べることもなくなった





小春さんに言われているのは......絶対に初ちゃんの部屋には近づいてはいけない.....





初ちゃんは完全に鬼にはなっていないものの.....人間の匂いでいつ鬼になってもおかしくない状況らしい

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