＊＊暗い地下室 ページ4
エリサside
そんな...お兄様の学校にも払えないなんて....
ウイ 「...！！そういえばほかの使用人は！？」
ケヴィン 「私以外は皆、閑を出しました」
ウイ 「そうか...もうまともに給料を払ってもらえないからな...」
お兄様は悲しい顔をした
エリサ 「お兄様...」
お兄様はケヴィンの方により
ウイ 「じゃあ...お前も」
ケヴィン 「(ニコ...私はよそへ移るつもりはありませんよ」
ウイ 「...え？」
エリサ 「....？」
ケヴィンは私とお兄様の手を取り
ケヴィン 「セシル家は代々トワイニング家のハウススチュワードを務めるならわしなのでございますので、ずっと坊ちゃんとお嬢様のおそばに...」
ウイ 「ケヴィン...」
エリサ 「あなたという人は...」
ケヴィンの優しさに涙が出そうになった
ウイ 「すまないな...」
ケヴィン 「いいえ、それに...私は坊ちゃんの頭の良さとお嬢様の美しさにかけておりますので！！将来は大いにワイロで設けてくださいまし！！」
ウイ 「俺とエリサはギャンブルのネタか！！」
エリサ 「ケヴィン...私なんか全然...」
ケヴィン 「何を言っているのですお嬢様！！あなたの美しさは天下一です！！もうすでに婚約の応募が殺到しているんですよ！！」
ウイ 「な！！エリサは嫁にあげないからな！！」
お兄様まで...
ウイ 「...！！そうだ！！ケヴィン！！何か知らないか！？隠し金庫の場所とか！！俺の学費とエリサが学校に戻れるくらいの金があるはずだ！！」
エリサ 「お兄様...私はお兄様の学費だけで...」
ウイ 「何言っているんだ！！あそこの学校やっとの思いで入っただろ！！」
ケヴィン 「落ち着いてください坊ちゃま、おとぎ話ではあるまいし隠し金庫だなんて...」
ウイ 「...あったよ」
私たちは真っ暗な地下に来ていた
ケヴィン 「地下室にこんな扉があったなんて！？」
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作者名：ＲＩＤＥＲＵ | 作成日時：2014年6月2日 0時
