命に代えても......【最終章】

＊＊似合っている ページ17

〜井戸〜






井戸に来て、顔を洗おうとしたとき






A 「あっ......」






いつもの癖で髪を結ぼうとした






自分の短くなった髪に触れた






A 「結ばなくても......いいのか」






(バシャッ！！バシャッ！！






私は勢いよく顔を洗った






何度も何度も.....無心になって






これから私はどうすればいいのか.....翔を止めなくちゃいけないのに......






結 「え.....？誰.....？」






その時、背後から声がした






A 「結か.....」





結 「え？千代女姫.....？髪が短くなってるから気が付かなかった......」






髪型で人は印象変わるっていうしな......






A 「そう言えば結......お前に言わなくてはいけないことがあるんだ」






結 「どうしたの.....？」






私は結に、翔の城へ行ったときのハクのことを話した







結 「っ.....！！」






すると結は、口元を抑えて涙を流した





結 「千代女姫っ.....それって本当？」






A 「あぁ......」






結 「そっか.....よかった.....やっぱりハクさんは俺たちを裏切ったわけじゃなかったんだねっ.....」






結は涙を浮かべながらもうれしそうだった






A 「あの時.....ハクが助けてくれなかったら.....私は無事にここに戻ってくることはできなかった......本当に感謝する」






結 「それは俺に言うべきじゃない......ハクさんに言うべきだよ」






A 「そうだったな.....」






そう言って城の中に戻ろうとしたとき






結 「千代女姫っ.....！！その髪型.....すごく似合ってるよ？」






A 「フッ......ありがとう」






そう言ってAは城の中に戻って行った






結 「ハクさん......」







翠 「泣いているんですか？男なのに」






Aと交換するように、背後から翠がやってきた







結 「男でも.....泣くときはあるんだよ」






翠 「そうなんですね......」





翠はそのまま結の隣に立った






翠 「結さん.....あなたは今幸せですか.....？」





結 「.....どうしてそんなこと聞くの？」






翠 「..........」






結 「......幸せだよ？でもね、今は少し欠けている」






翠 「ハクさんがいないから.....？」

＊＊どちらかが→←＊＊夢

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