**1人じゃない ページ46
美沙 『美沙を1人にしないでっ!!お父さんとお母さんが死ぬんだったら美沙も死ぬっ!!』
A 『..........』
何も言えなかった.......
美沙はお父さんとお母さんにすがって泣いていた......
もう二度と目を覚ますことがない両親を......
私も美沙のように泣きたかった......どうして自分たちだけ生き残ったんだろう......
でも.....ここで私が泣いたら.....美沙はもう笑うことが出来なくなってしまう気がしたから.....
歩夢 「お父さんっ!!お母さんっ!!」
A 「........」
この子も同じだ.......
あの時の美沙と.....
(ギュッ
歩夢 「......っ!!」
私は歩夢君を抱きしめた
A 「つらかったよね.......歩夢君.....今までずっと.....我慢していたんだよね..?」
歩夢 「........」
A 「自分が泣くと......みんなが怖がるから......ずっと我慢していた......でも時々どうしても恋しくなっちゃうんだよね?」
歩夢 「お姉ちゃん......」
A 「でもね歩夢君.......君は1人じゃないんだよ......?」
歩夢 「え.....?」
私は歩夢君と向かい合った
A 「君にはこんなにお友達がいる.......先生も......」
私は.....どこにもいなかった......
美沙だけだった
A 「でも.......泣きたいときは泣いていいんだよ?」
歩夢 「僕が泣くと......みんなが怖がるんだよ......」
A 「大丈夫........その時は私が止めてあげる.....今みたいに私が抱きしめて止めてあげる」
歩夢 「っ......」
そう言うと再び歩夢君は涙を流した
でもさっきみたいにものが壊れるようなことは怒らなかった
翔 「A......大丈夫?」
翔が心配になって恐る恐るやってきた
A 「大丈夫だよ、歩夢君寝ちゃったみたい」
歩夢君はいつの間にか私に寄り掛かるように寝てしまった
翔 「よかった......Aが強い風の中その子を抱きしめたときはびっくりしたよ」
A 「うん、でもほかの子たちはパニックになっちゃったみたいだね?」
周りを見てみるとほかの子は泣いていたり怯えていたりしていた
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匿名希望 - 主人公とキリちゃん、どうなるの! (2017年8月10日 22時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 歩夢くん、どうしちゃったんだろうゼ膺邑も痛い悲しい過去までも思い出しちゃったみたい! (2017年8月1日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 続き待ってます。 (2017年7月29日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - ようやく更新再開です。 (2017年7月8日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - この先、どうなるか…。 (2017年5月17日 22時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RIDERU | 作成日時:2016年10月28日 23時