【文スト】「お前は私の家族だ」【男主】

愛が一つ ページ39

｢なんか、俺的に福沢さんお父さんっていうより、恋人って感じの方がピッタリなんですけどね｣


福｢｣


｢？福沢さん？｣


福｢あ、あぁすまん…｣


｢ふふっ、どうしたんですか｣ﾆｺｯ


福｢…はぁ、お前は愛らしいな…｣ｷﾞｭｳ


｢本当にどうしたんですか｣ﾆｺｯ


福｢まぁ、父でも、夫でも戸籍上私達は家族になったからな｣


｢…それって、色々大変だったのでは…？｣


福｢私を誰だと思っている。昔世話になったヤツに動いてもらったのだ｣


｢凄いですね！福沢さん！｣ｷﾗｷﾗ


福｢…｣ﾄﾞﾔ


ドヤした！今福沢さんドヤした！


ちょー可愛い!!


福｢だから今日からお前は正式に『福沢A』だ｣


｢!!｣


｢福沢…A……！｣ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ


福｢!?｣


嬉しくて涙が出てしまった。


だが、俺なんかが福沢さんの家族になっていいのか…。


そんな考えが頭に浮かんだ。


福｢どうしたのだ!私の家族は嫌なのか!?｣


福沢さんは不安げな顔をしてそう聞いてきた。


｢違います！それは絶対に違うっ…嬉しいんです！俺が、福沢さんの家族になれて…｣


福｢…何か、不安か…？｣


｢……本当に俺を家族にしてもいいんですか…？だって今日初めて会ったんですよ？赤の他人だった見知らぬ男を…｣


福｢ふふっ、今更何を言っているのだ。お前はもう私のものだ。お前は私の家族になったのだからもっと胸を張れ｣ﾆｺｯ


｢…ふ、ふふ……なんですかそれ…｣ﾆｺｯ


福｢泣くのもだめだ｣ﾆｺｯ


｢…じゃあ泣き止ましてくださいよ｣


福｢…｣


俺が巫山戯てそう言うと福沢さんは黙った。


｢…冗談でs(｣


｢!?｣ﾊﾟﾁｸﾘ


福｢…フフッ、泣き止んだな｣


冗談のつもりで言ったのだが、福沢さんは俺の頬にキスをした。


……えぇ、えぇ、泣きやみましたとも!!


これで泣き止まない人は色々とやばいよ!!


…いや、まぁ嬉しくて涙が出そうだけども。


出しません！そんな事したら本末転倒です！


もう頬が洗えません！どうしてくれるんですか!!


福｢…ふふっ、お前は顔に出るな｣ｷﾞｭｳ


｢っ!?｣


恥っず!!全部顔に出てたとか恥っず!!


ま、まぁ…声に出てないのならまだいいか…。

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