sweet day (ページ9)

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「それこそ、今は普通に仲良いけどさ。」

「女って怖ぇな…」

その頃から翔くんとその子はよく一緒にいた。

その事に別に何も思わなかったから、言っちゃえば俺は結構冷めた人間なのかもしんない。

俺と違って周りの女子達にもそれとなく接してた
翔くんは、その子にとって気が楽だったのかもしんない。

「まぁ、だからいい意味でも悪い意味でも智くんはそういうとこあるからさ、大事にしてあげないと彼女さんのこと。」

" いい大人なんだから "

パスっと肩に重みがかかる。

同い年なのに、翔くんの方が何倍も大人に見えるのはきっと

俺が子供なんだっていう証拠。

「結局その子は翔くんに取られちゃったけどな笑」

「取っただなんて、人聞きの悪りぃな笑」

豪快に冷奴を食べる姿をみて、

食い方はいつまでも子どもみたいなのにな

なんて心の中で言い返す。

「そういえば、未夕ちゃん元気してる？」

それは、高校から大学まで仲の良かった後輩の名前。

翔くんに相談してたことをきっかけにその頃から付き合いはじめたらしい。

「ぼちぼちよ？」

とかドヤ顔で言われたから

なんかムカつく。

「怒んなよ笑」

「怒ってねぇよ。」

どうやら顔に出ていたらしい

「心の中丸分かりだっつうの笑」

「ふふ、うるせ笑」

その後も他愛のない会話で盛り上がり、明日の仕事のこともあって早めに解散した。

「明日の昼飯、何食ったか聞かせろよ。」

帰り際に翔くんがそう言い放った。

俺の背中を押してくれるのは

いつも翔くんだ。