sweet day (ページ23)

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… 「よし。」

意志を固めてドアをそっと開ける

一応体にタオルは巻きつけた

「じ、じゅ、、じゅん～？」

隙間からひょっこりと顔を出してリビングの方を
見やるけど、潤の姿はない。

寝ちゃった…？

もう少しだけドアを開けて身を乗り出す形になる

その時だった

"ガタンっ！"

「いったぁ……!!」

後ろから何かに押されてその反動でドアが閉まる

当然身を半分乗り出していた私は体の半分を
ドアに挟まれた

その勢いでおでこを壁に強打してその痛みに
一瞬星が回る

"ボフッ"

「A？！ちょ、大丈夫？」

気づけば潤の胸の中だった

「いったぁい…もぅ…」

「おでこ赤くなってんじゃんか。てかそれより…」

何かを言いかけた潤が口ごもる

「はぁ？潤が突っ込んでくるからじゃん泣」

じんじんと色んなとこが痛んで、私は御構い無しに苦言を漏らした。

「トイレから出たら急にドアが開くから…んなもん避けようねぇだろ…」

切れ長の目が泳いでさっきからキョロキョロしてる

… あ。

今の自分の姿をすっかりと忘れていた

そう、タオル一枚で潤の腕の中に…

「あ！ちょっ！いや…これは、だから…」

" ギュッ"

「まじで…勘弁してくんね？」

ふわっと潤の香りがした

「わ…ぁ…し…下着…取ってほ…しくて…」

「どこ」

「し、寝室のタンスの、い…いちばんした。」

「はぁ…」

ため息が聞こえて、その瞬間ふわりと体が宙に浮いた。

「わぁっ…」

真上に潤の綺麗な唇がみえた

恥ずかしくて顔は見れない

寝室に入るとふわっとベッドに降ろされた

「俺場所分かんねぇから、これなら自分で出せるだろ…」

向こうを向いた潤がそのまま話しかけてくる

「あ、ありがとう…」

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・

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「ねぇ、潤？」

「ん？」

「服、借して。」

「あ、あぁそのタンスの1番目か2番目に入ってる」

多分、服の場所分からないから着替え終わるまで
そこにいてくれたんだ。

タンスの中の潤の服を適当に取ると、シャツとスエットにささっと着替えた。

やっぱ、これおっきいな…

その服はいつもよりぶかっとしてて、ちょっとオーバーサイズのを選んじゃったみたい。

ま、いっか。

とりあえず下着姿のままその場にいるのは恥ずかしくて、潤もいるし…

「着替えた…」

バスタオルを持ってそっと潤にちかづいた。