sweet day (ページ16)

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「どした？なんか元気ねぇじゃん」

不意に肩を叩かれて振り返る

「あ、おはようございます…」

そこにいたのは私と2年違いの会社の先輩

二宮さん

「ちょ…まじで暗いじゃん…」

椅子の背もたれを前にして顎を乗っけながら
様子を伺ってくる

何か言おうとしたけど、その言葉すら億劫になってそっと口を閉ざす。

「生理…？」

「ち！っがいます！！」

「あ、違うんだ。んじゃなに、男？」

心配してくれてるんだか、無神経なんだか…

「どちらでもないです。仕事のことでちょっと。」

それ以降の頑なに二宮さんをスルーしてパソコン
の画面を睨み続けた

オフィスの中に鈴の音がして、それは朝礼の合図

「みなさん、おはようございます～」

例の上司がキッツイ香水をなびかせて挨拶をしている

それをみていると、何故か視線をこちらに向けてきて思いっきりキッと睨まれた。

…ひぇ…

そのトラみたいな目力からすかさず逸らした。

" あんまり出しゃばらないで "

言われた言葉が頭の中で交差する

急に吐き気が襲ってきて、朝礼が終わり次第
トイレに駆け込んだ。