Emerald... ページ13
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" テレッテッテーレーン 地球滅亡のお知らせ
最後に貴方は誰と過ごしますか？ "
テレビで宇宙の謎を解明する特番をじっと観ながら
渡されたマグカップを口に近づける
「ん、あっち。」
画面に集中しすぎてその温度に唇がじんと痛くなる
ふわっと大きな掌が頭に乗って隣にマグカップを待った雅紀が座ってきた
私と同じくテレビに視線を向けながら
無意識に頭の上の手がキュッキュッと動いて
そのまま髪の毛を撫でるように降りていく
シュルルと音を立てながら飲むとそれ以降は
何も喋らずテレビを観ている
「ねぇ、これってほんとにいんの？」
液晶に映った目の大きな宇宙人を指差しながら
真面目な顔で聞いてくる
「もし居たら、怖いけど見てみたいね。」
「俺が宇宙人だったらどうする？」
予想外の質問にぽかーんと口を開けて雅紀のほうをみる
「じゃあ雅紀が宇宙人だったら、地球をどうしたい？」
質問に質問で返すと、少し間が空いてこう答えた。
「みんな宇宙人にして、地球に住んじゃう。」
「なにそれ笑 私も宇宙人にされるの？」
「うん、あー、どうしよ…」
少し悩んで
「じゃあ、Aに人間にしてもらう。そんで地球に住む。」
「私を軸にしてるのね笑」
雅紀はこちらにくるりと変えると、私をそっと胸の中に収めた。
「ねぇもしさ、俺らが違う生き物だったとしても」
手が後頭部に回って、そのままするりと何回か撫で下ろす。
「どっかで出会う気がするんだよ」
大切なものを愛でるかのように
その手は酷く優しくて
近ければ近いほど、遠いってこの事なのかな。
抱きしめていた手が、ぐっと私のことを押して一定の距離ができる
そのままくしゃっと笑って
「腐れ縁てやつ」
使い方間違ってるし…
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作者名：あんぱん | 作成日時：2019年9月27日 2時
