俺のせいだ....。 part２

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【海人】


廉を車に乗せると玄樹が慣れた手つきで次々に機械を廉に機械を着けていった。



口にはドラマとかでよく見る酸素マスクがついていて腕には注射を打った後に点滴を刺した。



今は玄樹が廉の体温を測っている。



海人「何度？」



玄樹「40℃。」



岸「それってかなりヤバイんじゃないの？」



玄樹「うん。」



海人「廉、どうした？」



ちょっとした廉の異変に気付いて声を掛けた。



海人「吐きそう？」



俺がそう言うと廉は微かに頷いた。



海人「岸くん、そっちに袋ある？廉が吐きそうだって。」



岸「え？大丈夫？袋。」



俺が酸素マスクを外して口の前に袋を開いた。



でも何も出てなかった。



ずっと辛そうに繰り返す廉を見ていた玄樹が急に顔を上げた。



玄樹「ねぇ誰か水持ってない？」



海人「水....？あ、持ってるよ。口は一回もつけてないよ。」



俺はカバンから水の入ったペットボトルを差し出した。



玄樹「ありがと。...廉、ちょっと苦しくなるけど我慢してねー。」



そう言って玄樹は廉に水を飲ませた。



すると廉は水を袋に戻した。



玄樹「楽になった？」



廉「う....ん。」



やっぱり玄樹、すごい。

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