告ハラとは ページ11
・・・
ん〜！美味しい！
小塚君が持ってきてくれたバタークッキーは、サクサク、ほろほろでバターの風味が良く効いている。
そのクッキーを食べた後、翼が持ってきてくれたフランスの紅茶を飲むのがとにかく最高！
「美味しい？」
「うん！ありがと、翼。
これ、どれくらいの値段？」
今度自分で買ってみようと思い、聞いてみた。
「量にもよるけど、このブランドは4000円くらい。」
げっ！
高すぎるよ、学生は絶対に手が出ない値段。
でも、こんなに美味しい紅茶は今まで飲んだこと無かった。
鼻に抜けるお花の香りなんか、癖になっちゃっていくらでも飲み続けたい程。
それでクッキーも美味しいだけじゃなくて、手作り特有のあたたかさがあって、大皿に手が伸びる伸びる。
「おい、アーヤがまた怪獣に変身したぞ。」
うるさいっ！
「コイツ見てると庇護欲が出る。もっと食わせてぇ。」
「それだと立花、太るだろ。」
そのワードを聞いて、ピタリと手が止まる。
うっ。確かに、これ以上食べると罪悪感が…。
「ただ立花の体積が増えるだけ。」
それはそれで虚しい…。
「甘やかすな、砂原。」
「大丈夫、立花が増えると嬉しいし、どんな立花も愛す自信しかない。」
「誰か、アーヤとコイツを止めろ。」
「クッソ、この告ハラ男め。」
告ハラ、とは？
初めて聞いたかも…どんな意味なんだろう。
でも、分からないのは国語のエキスパートの名が廃ると思って、聞かなかった。
でも気になって、少しだけ悠飛を見ると、ニヤリと笑ってくる。
いたずらっ子みたいな笑顔に少し見惚れてしまった。
「教えて欲しい？」
私が頷くと、悠飛は急に近づいてきた。
軽くしゃがまれると目線がちょうど合い、整った綺麗な顔が視界いっぱいに広がる。
わわっ！目に毒だ。
そして、衝撃的なことを口走ったんだ。
「好きだ、立花。」
えっ？と思っているうちに、悠飛は席に戻り、周りは動物園みたいに騒ぎ出す。
頬が熱くて、手で冷やして心を落ち着ける。
「何だ今の？！」
「抜け駆けは許さねー。」
「告ハラ男はお前じゃねぇか！」
「卑怯者！」
「おい、アーヤは俺のモンだぞ。」
私はあなたのモノじゃない！
ふんっ！
怒って、またもぐもぐバタークッキーを食べた。
・・・
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ＫＺガチ恋 - 更新頑張ってください！応援してます (1月10日 19時) (
レス) @page12 id: 915342083d (このIDを非表示/違反報告)
読書天使 - 続きが気になる (9月6日 19時) (レス) @page12 id: 980e1f768e (このIDを非表示/違反報告)
#Tsubaki. - とても面白いです！みんなの日常を見れる気がして！✨砂原もめっちゃ好きなので出てきたとき飛び跳ねましたw頑張ってください！応援してます！ (5月27日 20時) (レス) @page4 id: 91c294d412 (このIDを非表示/違反報告)
あいりんご - すみません、旅行でもう少し更新出来ないんですが…帰ってきたら即やります！嬉しいです！ (5月20日 9時) (レス) id: 79c470a529 (このIDを非表示/違反報告)
kassiopeia - 私もこれ好きです！続き楽しみにしてます！ (5月14日 1時) (レス) @page12 id: cf53fa4fa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいりんご | 作成日時：2023年5月8日 18時
