命令5 ページ32
嘘でしょ。何でよりによって今…
携帯から目をあげると、みんな呆然として春音ちゃんの方を見ていた。
いつも強気な春音ちゃんが、泣きそうになってる…
「うそ…
昼休み終了ってあと20分しかないじゃない。」
ああ、やっといつもの調子を取り戻してきたのに。
王様はなにがしたいんだろう。
「佐藤、俺を殺せ。」
そこから一番最初に口を開いたのは、平山君だった。
「俺が、殺されればあと二人は殺されなくてすむ。
それに、俺はきっとここが怖い。今生きても、いつかは必ず死ぬ。
そんな感覚に付きまとわれるぐらいなら今死んだ方がましだ。」
平山くんがいっていることが正しいかどうかは分からない。
分からないけど、少なからずともきっと怖いとは思っているんだろう。
さっきからずっと震えが止まってない。
「頼む。」
「…わかった。」
かすれそうな声で返事して、図工用のカッターをだして刺した。
そうするとすぐに、春音ちゃんは顔をおおって教室を出ていった。
24人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬莉璃(プロフ) - 頑張ってくださーい (2017年6月4日 7時) (レス) id: 705c98e51a (このIDを非表示/違反報告)
おしるこメロンソーダ(プロフ) - 最新待機 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 66eeaf918f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天夜梨夢、葉月小夜、小野田みみ x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2017年5月10日 3時