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命令5 ページ27

「不登校?なんで今まで死ななかったのかな……?」

鈴音ちゃんが私の気持ちを代弁してくれる。

「王様って気まぐれだね。てかどうやって死んでるんだろ、人……」

「どうなんだろう……」

もう皆本当に暗い。目が死んでるし、オーラがなんと言ってもヤバい。負のオーラがクラス中を占領してる。

「牧人を殺せってさ、牧人もう死んでるじゃん。うちどうすればいいの」

呟いたのは春音。本当にそうだよね。

「今はとりあえず命令のこと考えよっか。牧人君を殺すなんていう理不尽な命令なんだからさ」

沙菜が皆に呼びかける。

「他2人なのが痛いよね。なんでうちが死ぬんじゃないの……」

「春音が絶望する所を見たいんだよ、王様は。多分、王様はおかしいやつだし」

私は慰めにならない慰めをおくり、周りを見た。


けど、周りを見ただけで、自分の近くはちゃんと見れてなかったんだ。

この時は知りもしなかった。私の隣の席の人が薄くほくそ笑んでいたことに。

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作者名:天夜梨夢、葉月小夜、小野田みみ x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年5月10日 3時

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