命令2 ページ11
「小林さん!ぼくを殺して!これ以上被害が出るなんてぼくは耐えられない!お願い!殺して!殺して……」
水沢君が悲痛な叫びを上げている。
「まりかちゃん、悲しいと思う。でも、これは逃れられない事なんだ。昨日、父親が言ってたけど、彼も巻き込まれたって。最初に人を殺したのは彼だって。でも、そうしないと3人ではなく、もっと皆が死んでいくって。父親が殺すまで5人も死んだんだ!」
乃亜が言う。
「小林さん、いいよ、ぼくを殺してよ」
水沢君がまりかちゃんに近づく。両手を広げて。
「うっ、わかったっ。ごめんなさい!水沢彰くんっ!好きでした!ごめん!」
そう言って、まりかちゃんは水沢君を抱きしめながらナイフを水沢君の体に刺した。
「ぼくも、好き、だ、ったよ……」
「イヤーーー!」
私たち、6年1組は最悪の状態だった。血が飛び散り、泣き出す子が沢山いて、まりかちゃんは放心状態。私は近くにいたこともあり、返り血を浴びている。
「しょうがないよね、ああ!水沢くん!ごめんなさい!」
こんな状況が2、3時間続いた。先生も理解してくれて、その日は授業は無かった。
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黒瀬莉璃(プロフ) - 頑張ってくださーい (2017年6月4日 7時) (レス) id: 705c98e51a (このIDを非表示/違反報告)
おしるこメロンソーダ(プロフ) - 最新待機 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 66eeaf918f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天夜梨夢、葉月小夜、小野田みみ x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2017年5月10日 3時