チート令嬢は婚約破棄されたので冒険者になりたい！ (ページ23)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:171,193 hit

推しが足りない！ページ23

私はライト君の作業場に来ていた
最近ライト君に会ってなくて、会いたい衝動にかられたからだ
後、報告もあったから

『ライト君、１ヶ月後くらいにエルフの村に行くことになったの』

私がそう言うと、調合していたポーションを持ったまま
バッと私を見たライト君

「…何でエルフの村に？」

『賢者様が私を弟子にしてくれるって
だから少しの間会えないわ』

はぁ、推しが足りないけど
頼んだのは私に近いし、行かないと…

「少し？エルフの村での少しは何年もたつんだよぉ？
下手すれば何百年何千年
むこうに１年いるだけでそうなるかもしれない
…それでも、行くの？」

『え、えぇ…』

ライト君の真剣な表情で思わずたじろぐ
何でこんなに詳しいんだろう
普通、エルフの村があることを知っている人自体少ないのに

「そう…わかったよぉ」

諦めたようでシュン…とうなだれた
ごめん、目の前でそれやらないで！
いや、もっとやって！推しが可愛い！尊い！

「…そう言えば、アリスは親に言ったの？」

『え？何を？』

「何をって…婚約するんでしょぉ？」

あ…言ってないや
言える雰囲気じゃなかったのよ
お願い許して

「う～ん、できればはやめに許しを貰いたいなぁ
アリスって第一王子と婚約破棄したでしょ？」

『うん、そうだけど…』

何、あのキャラ好きじゃないから良いんだよ
私の推しはライト君だからさ

「だから他国の王族から婚約のお願いが来てたりするんだよぉ？」

え、初耳なんだけど

「そりゃあそうだよ～
アリスのお父さんがそれを断ってるんだからさぁ
自分が娘のためにとした婚約が
逆に自分の娘を苦しめることになったんだよ？
慎重になるのが普通だよぉ～」

…ちょっと待って、なんでそんな情報ライト君が知ってるの？