プロローグ ページ1
「アリス・オグナーズ
お前に私の妃になる資格は無い!
今ここに宣言する!
我、エリック・ビギティ
アリス・オグナーズとの婚約を破棄する!
そして、メアリル・ネイティーと婚約を結ぶ!」
アリス・オグナーズそれは私の名
今私の目の前にいるのは私の婚約者
…だった人、この国の第一王子
さらさらの金髪に青い目と、見た目古典的な王子様だ
その横に、今にも泣き出しそうなメアリル・ネイティー
ピンクの髪に紫の瞳、可愛らしい顔
私とは正反対な見た目だ
白銀の長い髪に、赤い目
目付きの悪いつり目で、メアリルとは正反対
王子がメアリルの見た目を好んだなら
私は論外に入るのだろう
『…はぁ、そうですか、わかりました』
私は華麗にお辞儀をし、その場から立ち去る
何故私がこんなに落ち着いているのか
それには理由があった
ついさっきのうるさい怒声を聞き
自分の前世を思い出したのだ
「…お、おい!アリス・オグナーズ!
メアに謝れ!そうすれば
罪を外には出さないでやる」
『はぁ?何故謝らなきゃいけないのですか?
私はメアリル様に注意しただけ
婚約者のいる男性にむやみに話しかけるなとしか言っていません』
思い出したのだ
ここは前世で流行っていた乙女ゲームの世界で
私は主人公の邪魔をする悪役令嬢だと
そして、私は転生したのだと
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