#13 ページ13
.
腕を組んで北斗をじーっと見ていた安井さんが
ちょいちょいと私を呼んだ。
何ですか?と近づくと
安「 あいつ、なんか絶対隠してるから
Aちゃん聞いてみて? 」
「 何で私なんですか? 」
安「 Aちゃんが聞いたら絶対教えてくれる! 」
と 2人で作戦会議。
私が聞いたら教えてくれる、って
そんな簡単なもんなのかな。
それに今日 避けられてるのに。
半信半疑のまま、髪をタオルでワシャワシャしてる
北斗に近寄る。
「 ねえ、本当は何で断らなかったの? 」
北斗は頭にかかってるタオルからチラッと
顔を覗かせて、え?っていう顔。
やっぱり安井さんの考えすぎなんだよ!
あーもう、ただ私が恥ずかしいやつじゃん!
安井さんに文句を言おうと
キッチンに戻ろうとすると
北「 安井に絶対言わない? 」
後ろからの北斗の声に動きが止まる。
私が頷くと、北斗は少し顔を下に向けて
タオルがかかるから私からは顔が見えないけど
、、照れてる?
北「 Aが可愛いから一緒に隠家にいたら
仕事に集中出来ないの。
何て言ったら笑うでしょ?笑 」
北斗はタオルから顔を覗かせてそう言って
少し早歩きで隠家から出て行った。
.
49人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:n a g i. | 作成日時:2016年2月19日 19時