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渡辺 「お疲れ様でーす」
渡辺さんの挨拶に返事はまばらに返ってくるものの、誰もこちらを振り返らずにPCと向き合っている。
『お邪魔しまーす、、』
極力静かに入ったのに、オフィスはもっと静かなせいで全員がこちらを振り返った、、と思ったらみんな伊沢さんの机に集合し始めた。
なにやら話し声が聞こえる。
須貝 「あのこうちゃんに彼女が??ありえん」
山本 「しかもめちゃくちゃ美人ですよ」
河村 「変なこと言って連れてきたとか」
『え、、あ、あの、、』
やばいどうしよう。誤解されたら申し訳ないし丸聞こえだし、、、
渡辺 「おーい!みんな!!きいて!!注目!!」
渡辺さんの声で皆が疑いの目を向ける。
川上 「なんですか?彼女の紹介は聞きませんよ」
山本 「自慢は他所でしてください」
渡辺 「違いますって、道で気分悪くなったとこ助けてもらったんです!!」
渡辺さんがかくかくしかじかこうなったと説明してくれて、私は自己紹介だけしておくことにした。
『東京大学理学部1年の鳴海Aといいます。』
須貝 「Aちゃんか〜かわいいな」
A 『可愛いだなんてとんでもない、、』
川上 「彼女ちゃうん?」
『彼女じゃないです笑』
福良 「関西出身なの??訛りが」
『あ、訛ってますかそんなに、、京都出身なので須貝さんと同じです〜』
皆さんの質問攻めに答えていたら、20分くらいたってしまった。
『あの、私大学に用があるのでこれで、、』
渡辺 「あ、そうだった。ごめんね、一人で大丈夫?」
本当にありがとうね、と笑顔で付け足した渡辺さんに大丈夫です!と返事をしてドアノブに手をかける。
伊沢 「俺、送るわ。どっちのキャンパス?」
今まで口を開かなかった伊沢さんからの言葉に私は心底驚いた。
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作者名:あおい | 作成日時:2020年5月28日 1時