. ページ13
.
20分もしないうちにインターホンが鳴った。
どうやら伊沢さんらしい。
"はーい"
と返事をすると
"伊沢拓司です"
と何故かキメ顔でフルネームを言われた。
メイクと洋服選びで朝ごはんが食べれてないけど、どうにかしてコンビニに寄って貰おうかと家を出た。
『おはようございます!』
伊沢 「おはよう!そういえばもう電車動いてるらしいよ」
『えっ、そうなんですか!?申し訳ないです、私待っとけば、、、』
伊沢 「いいよいいよ、俺も好きで送ってるわけだし」
じゃあ行こっかと車に乗せてもらった。
ドアを開けてくれて、いやタクシーかい!って思ったけどジェントルマンなだけだったりもした。
『あの、、朝ごはん食べてないんでコンビニ寄って貰って大丈夫ですか???』
伊沢 「あ、俺もまだだしオフィスで食べようか。何か残り物で作れるかな」
『いいですね!私料理得意なんです笑』
急に人生初の男性に手料理を作ることが決まってしまった。
伊沢 「おれもなんか手伝うわ!」
そう意気込んでる伊沢さん。私伊沢さんが料理しないことくらい知ってるんですよ。
そう2人で笑ったあとの沈黙が寂しくて、スマホをいじる。
伊沢さんは沈黙になると決まって鼻歌を歌う。
私の知らない曲の。
とりあえず川上さんに連絡しようっと、、、
連絡しようと思ったら既に連絡が来ていて、
"電車動きはじめたらしいな"
3分前、そう一言だけきていた。
"みたいですね!私はもう向かってます"
車で送って貰っていることは言えなくて、既読がつく。
"そうなんや。俺まだ時間かかるわ"
了解ですのスタンプを送っておく。
正直、仕事とは言うものの異性との連絡の取り方が全く分からない。
だめだなあほんとに。
ため息が出てくる。
伊沢「どうした?ため息なんかついて」
『いや!なんでもないです。ちょっと川上さんと連絡取ってて。』
また沈黙。
どうしようかと口を開きかけた時に
伊沢 「Aちゃんってさ、川上のこと好き?」
そう聞かれた。
142人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「QuizKnock」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおい | 作成日時:2020年5月28日 1時