見て欲しくて ... fkr ページ10
｢わお、川上また染めたん｣
｢まぁ、な。そろそろ変えどきかなって｣
｢そんな派手な色にして似合うっていうのが
何となく腹立つ。あと髪傷むよ｣
川上は最近月2、3くらいのペースで染めて
いる。それもピンクや緑、金など派手な色ばかり
だ。それでも髪はサラッサラだし、派手にしても
似合っているところが妙に腹が立つ。
｢Aは黒が一番似合ってるやろ。派手な色
似合わんもんな｣
褒められてるのか微妙だ。川上が言うと余計に。
嫌味っぽい、いや、嫌味に聞こえる。
｢いいよね、派手な色似合う人。羨ましい｣
｢Aー、帰るよ｣
｢はーい！｣
暫くして、福良さんに呼ばれた。荷物をまとめて
、皆さんにお疲れ様でしたと言い、福良さんと一緒
にオフィスを出た。
なんとなく沈黙が続いたが、少しして福良さんが
口を開いた。
｢Aはさ、髪染めてる人がいいの？｣
｢え？まぁ、かっこいいとは思います｣
｢なら、俺も染めようかなぁ｣
爆弾発言。福良さんが染め...？？いやでもちょっと
見てみたい...でも黒が傷んでしまうのは少し...
｢...え？！いやいやいやいや、福良さんは絶対
黒がいいです！！あー、でも...挑戦してみるの
もいいかも...｣
｢あはは、言ってみただけだよ｣
｢え？｣
｢A、髪染めてる人がかっこいいって言って
たから...不安になって...｣
福良さんは少し恥ずかしそうに俯いた。
レアだ。
｢私は確かに、髪を染めてる人はかっこいいと思いますけど...人に合った髪色があるので！福良さんは、
黒がいい...と思います！あっ、福良さんが髪を
染めてみたいって言うのでしたら別に止めたりはし
ませんし...｣
弁解、と言えば少し言葉が悪い気もするが、その
せいでものすごく早口になってしまった。
福良さんはポカンした顔になっていたが、数秒
してあははっと笑った。
｢そんな真剣に言ってくれるなんて思わなくて...
ありがとう、A｣
｢えっ...と...これからも福良さんで居てください
ね？｣
｢プロポーズみたいだね｣
｢ぅえ！？｣
貴方に見て欲しくて
To Be Continued...
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イェーイ(A担) - 最近よく読んでます^ ^更新頑張ってください！ (2020年5月18日 1時) (
レス) id: 758b98fb6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなひら | 作成日時：2020年3月10日 20時
