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花言葉 ページ13

もう見たよと笑う彼。涙を拭いながらお前らも行ってこいと背中を押した。

大きな茶色のアンティークのドアに手をかける。

チョコレートのようなデザインのドアの金色のドアノブに手をかけて立ち止まる。

これで終わりだ。

泣きそうになるのを必死に堪えながら俺たちは扉を開けた。

美しい姿の彼女が太陽に照らされて輝いている。

彼女の栗毛が照らされて艷めく。

貴「みんな」

彼女は微笑む。俺たちの気持ちをぶつけに来ました。

3人で彼女の元に歩み寄る。

そしてブーケを手渡した。

山本「ご結婚おめでとうございます」

こうちゃん「これからもよろしくお願いします」

川上「幸せになってください。」

彼女はブーケを見つめて俺たちを見て、泣きそうになりながら微笑んだ。

貴「ありがとう」

その笑顔に俺達も微笑む。

これからもずっとよろしくお願いします

山本、こうちゃん、川上side

よく聞くあの音楽が流れ、扉が開かれる。俺たちは立ち上がって扉に目を移す。

須貝さんに腕を絡めた美しい彼女の姿がそこにあった。

須貝さんは緊張していると思ったけれどそんなことないらしい。

ゆっくりと、バージンロードを歩く。

福良さんは何故か面白がっている。

彼女の手には僕達がさっき渡したブーケがあった。

ドレスのようなその花が式をますます華やかにさせる。

伊沢さんの元まで辿り着いた彼女は伊沢さんに手を取られる。須貝さんと伊沢さんがアイコンタクトを交わして目を逸らす。

結婚式の1連の儀式が進み、指輪をはめて誓いのキスをする。色んなことがあったなと思い返すと笑えてくる。

福良さんはさっきまで笑っていたのに目には涙が溜まっている。

仕事漬けで恋愛だとかしてこなかったあの伊沢さんが、今こうしていられるのは彼女以外の何者でもない。彼女のおかげで。

僕達は彼女に感謝しかないわけで。

ありがとうそう呟いた。

披露宴でも彼女はブーケを持っていた。大切にするみたいだ。最後の贈り物がブーケなんてロマンチストかよって思ってしまうけど、彼女は大切にしてくれるみたいだ。

いつか枯れる花は今彼女の元で咲き誇る。

僕らの思いと共に。

ラナンキュラスは彼女の輝きを倍増させる。

ラナンキュラスの花言葉は

”貴方は魅力に満ちている”

好きとか言っちゃいけないと思ったから僕らの気持ちにはこれがぴったりだ。

AAさん、貴方は魅力に満ちている。
どうか、末永くお幸せに




今までありがとう。さようなら

僕らの恋。

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作者名:けろすけ | 作成日時:2020年1月13日 18時

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