Dear(2)【Q.u.i.z.K.n.o.c.k】 (ページ14)

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後日。

川上「QuizKnockライターの川上です。」
A「宮澤です。」
今現在、ふくらさんの撮影協力の元報告動画を撮っている。何かは、察して欲しい。

川上「今回は、僕達二人から視聴者の皆さんに大切なお知らせをします。」
A「隠し事は嫌だ、という二人の考えの元この動画を撮ることに致しました。」

川上「僕達、川上拓朗と宮澤Aは交際をさせて頂くことになりました。」

いざこの言葉を聞くと、肩が上がってしまうほど緊張してしまう。
私は深呼吸をして言葉を続けた。

A「これからも動画のスタンスは変えていくつもりはありません。ですが視聴者の皆様に理解して頂きたく思います。」
川上「これからもQuizKnockをよろしくお願い致します。最後までご視聴頂き、ありがとうございました。」

そう言って二人で頭を下げた。
ふくら「はいおっけー」
ふくらさんのその言葉を聞いて、私は体を崩した。
A「はぁ……緊張した……」
ふくら「Aさんおつかれさま～。川上も。」
川上「まじで噛みそうでしたよ…」

なんといってもプレッシャーがすごい。
川上くんを大切に思ってくれてるファンもいる事だし、きっとこの報告で涙する人も少なくはないのだろう。
だけど、私たち二人とQuizKnockが決めたことだから。
どうか理解して頂きたい、とそう思っている。

ふくら「撮影も終わったし、行こうか。」
川上「そうですね、俺準備してきます。」
A「私片付けますよ。」
ふくら「ありがとう」

川上くんはそう言って荷物を持って準備を始めた。
これから行く場所、それはもちろん。

A「初めてです、打ち上げなんて。」

私が人生で一度も経験したことがない、打ち上げ。
私の復帰記念と、交際記念を兼ねてということだった。
私が会ったことがない方も来ると聞いていて、かなり緊張しているが楽しもうと思う。

それに、川上くんがいるから。

私はカメラやマイクを片付けて、パソコンをシャットダウンする。
そして自分の荷物をまとめた。
ふくら「Aさん準備おわった？」
A「はい。」
私たち三人はオフィスから出て、しっかり戸締まりをして打ち上げ会場に向かった。

久々に晴れやかな休日だった。

川上くんとこんな関係になれただけで幸せなのに、幸せすぎて壊れてしまいそうだ。

私の汚い部分を受け入れてくれる皆さん、快活に導いてくれたり愛してくれたり。

本当にかけがえのない存在です。

ありがとう。

心の中で呟いた。