5 ページ6
─
毛利探偵が逮捕され、三日が経過。
その間で既に彼の送検が決定してまい、私は繰り返しある人物に電話をかけていた。
『はい』
「あ、やっと出た。沙羅〜」
潜入捜査先の仕事で只今海外……ドイツ? に行ってる友達の沙羅。
やっと連絡がとれた。
疲労困憊していた為、手短に状況を話す。
『へー、今そんな騒ぎになってるんだ、
「うん。仕事中かと思ってたんだけど……」
危機感どっかに置き忘れてきたのと心配する位間延びした声。
『いんや、全然大丈夫。今回ちょっと待機期間が長めだから、半分プライベートだし』
「そうなんだ」
私が公安についてもっと詳しいことを聞きたいというと、沙羅が受話器の向こうでがさごそと動く音が聞こえた。
『あったあった。じゃあ、言うよ?』
その言葉に、上京するときに荷物の隅に入れておいたICレコーダーの電源を入れて、スマホをスピーカーにした。
「うん、良いよ」
『まず一口に公安と言っても、その組織自体は一つじゃない。
まず、警視庁の公安部。
これは東京都の警察行政機関で、あそうだ、光さんの、元職場。』
「……スコッチさんの?」
久しぶりに聞いた名前。
(スコッチの偽名は
『そそ。で、警視庁とは別の警察庁の警備局警備企画課。
公安部とは違って、国の機関なの。
各都道府県の警察組織の監督もここだから、三つの中ではトップって言っても良いかもね。』
「零さんの職場……だよね」
意識せずに声が沈む。
それを汲み取ったのか沙羅はわざと触れずに、そのままの口調で続けた。
『ん。最後は、検察庁の公安部。
ここは警察より検事の役割の方が強いかな。
公安事件の犯人の起訴、不起訴を決める。』
「公安事件………」
聞き慣れない言葉を復唱する私に、沙羅が付け足した。
.
520人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
camellia(プロフ) - さねみんと安室推しさん» ご指摘ありがとうございます(土下座) うわホントだ……書いてる間に勝手に脳が誤変換起こしてましたね……偽名は緑川です即刻修正する所存ですごめんなさいありがとうございました! これからもどうかよろしくお願いします!! (2021年3月2日 12時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
さねみんと安室推し - すいません、6ページでスコッチの偽名が緋色光ってなってましたが、シリーズ二作目で夢主に再会した時スコッチは緑川光って紹介されてませんでしたか??偽名を変えたと言うことなんでしょうか?気になったので・・(^_^;) (2021年3月2日 11時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
愛丸(*´∀`)(プロフ) - ありがとうございます!!3日以内には載せますね!! (2019年10月22日 23時) (レス) id: ff7339904f (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 愛丸(*´∀`)さん» わあ! 今少しですが作品の方見させていただきました!コナン風の画なんですね。是非ともよろしくお願いします! ご質問があれば遠慮なくどうぞ! (2019年10月22日 22時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
愛丸(*´∀`)(プロフ) - 「名探偵な絵を描く。」という夢主のイラスト集作ってるんですが、貴方の夢主さん描いてもいいですか?? (2019年10月22日 22時) (レス) id: ff7339904f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:camellia | 作成日時:2018年9月9日 13時