小さな探偵の正体を知る義眼の女子大生が公安の協力者になる話。【ゼロの執行人】

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　少しだけ路地に入ったところで、声を潜めて話す。






　「成程………毛利探偵がそんなことに」





　「うん……おじさん、ほんとにパソコン音痴だからそういうことできないと思うんだ。





　でも、公安の刑事の手を振り払ったせいで、公務執行妨害だって…………」






　そんな……何が何でも毛利探偵を犯人みたいに仕立て上げようとするなんて……。





　何で、そんなこと……………






　「…………それで、思ったんだ。この事故






　───────ううん、この事件。」






　コナンくんが、言いづらそうに、どこか迷うように口を開く。






　「安室さんは、敵に回るかもしれないって」





　「……………！！」





　零さんが、敵……………。





　困惑と同時に、内心その場にへたりこみたいくらい安堵というか、安心した。






　本っっっっ当良かった零さんとの関係伏せといて。






　「分かった。こっちでも動けるだけ動いてみる。何か掴めたら連絡するね」






　「………迷わないんだね」





　ん？






　「何も結衣さんには関わりがない、それどころか危険に巻き込まれるかも分からないのに。





　結衣さんはそういうことするから、大怪我するんだよ」





　「そーゆーこと言うのはこの口かな〜？」





　むににとコナンくんのほっぺたを伸ばす。





　「気づいたら体が動いてたんだから、しょーがないじゃん」





　「ひょーひゅーひょひょひょひゃっへは(そーゆーところだってば)」





　あ、お餅みたい。




　手を離すと、さすさすとほっぺを撫でる。





　「ま、そういうことだから。





　工藤くんも捜査に出るのは構わないけど、今は出来るだけ蘭ちゃんの傍に居てあげなよ」





　「うん。僕も、何かちょっとしたことでも分かったら連絡する」





　「ありがとう。ごめんね。暗くなってるのに引き留めて。ばいばい」





　「またね！」





　トントントンと階段を上っていくコナンくんを見送って、私も家に帰った。












　＊＊







　次回登場オリキャラ





　吉川 沙羅 デフォルトはｻﾗ





　結衣の小学生からの親友。




　FBIから組織に潜入しているNOC。




　赤井さんの恋人。









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